私は、基礎的な問題を確実に解答できるようにすることと、得意分野を伸ばすよりも苦手分野を無くすこと、体調管理をすることを意識して受験勉強に取り組むことにより、東大に合格しました。
1. 基礎の復習を行う
まず、どの教科においても、基本的な問題を絶対に解けるようになることが重要です。それは、基本的な事項は簡単な問題だけではなく、難しい問題を解くためにも必要だからです。例えば数学の1つの大問の中で、小問(3)を解くために小問(1)の答えを用いるように、難しい問題は複数の簡単な問題の組み合わせであることが多いです。そのため、東大入試のような難しい問題に取り組む際には、基本的な事項をどれだけ応用することができるかが鍵となります。
そのため、私は高校2年生の時に高校1年生で学習する内容の復習を行いました。当時は、難しい問題を積極的に解きたいのに、こんなに簡単なことをやっていては、他の受験生に置いて行かれてしまうのではないかと不安に駆られました。しかし、実際に高校1年生の内容を復習していると、実は理解できていなかったことがたくさんあったことが判明しました。そして、一見遠回りに見えた基本事項の復習は、その後に難しい問題を解く際の大きな助けになりました。そのため、いつからでも遅くはないので、高校1、2年生の内容や、教科書で習う基本的な内容を本当に全部習得できているのかを確かめることは大変良いことだと思っております。
2.得意分野よりも苦手分野に取り組む
また、私はテストや模試で点数が優れなかった教科や分野を重点的に勉強しました。それは、もともと高得点を取れている教科をさらに伸ばしても、そこからの成長は限られているからです。例えば、95点取れている教科を100点になるまで伸ばしても、追加で得られる点数は5点だけです。それに対して、苦手教科や苦手分野を克服することができれば、多くの点数を稼ぐことができます。もし、50点しか獲得できていなかった教科において、80点まで取れるようになれば、追加で30点分も多く取れるようになります。そのため、できない分野、難しく感じる内容を重点的に取り組むのは、得意分野の勉強をするよりも辛いですが、効率的に点数を伸ばすためには重要なことだと思い、苦手分野の対策をしました。
私はE-XPERTを使用していたので、苦手だった数学の授業を繰り返し視聴し、理解が深まるように努めていました。入試では、1つの教科ができていても、最終的には複数の教科の試験の合計点で合否が分かれるため、総合点が1番伸びることを意識して何を勉強するべきか決めていました。
3.常に良好な体調を保つ
最後に、私は体調管理も重視していました。仮に体調が優れていないと、真剣に授業を受けることができなくなり、自宅学習も集中して取り組むことができません。
私は一時期、朝の4時まで勉強をさせられていました。最初の数日は、長時間勉強ができて一見良いように思われました。しかし、そのような生活習慣を続けていたら、授業で起きていられなくなり、内容についていけなくなることが出てきてしまいました。
眠い中で無理矢理勉強をするよりも、一旦寝て、頭をすっきりさせてから勉強を再開した方が、勉強内容が頭に入りやすいですし、思考力も改善します。そのため、いくら時間がないからといっても夜更かしはしないで、昼間に元気に勉強に集中できるようにしっかりと睡眠をとることはとても大切にしていました。そもそも、テストの直前に一夜漬けをする必要がないように、数週間前から計画を立てて勉強をしていました。
以上の3点に気を付けることによって、私は東大合格者がほとんどいない高校から東大に合格することができました。受験生のみなさんも、入試の総合点を伸ばすことを目標にして、自分に合った勉強のやり方を探してみてください。