こんにちは。t-Live郡山校塾長の山越です。
今日は、大学入試の試験制度について話したいと思います。
試験制度と聞いて、一番の話題といえば、センター試験が廃止されて2021年入試から「大学入学共通テスト」(以下、共通テスト)が導入されたことでしょう。みなさんも記憶に新しいところだと思います。(この「共通テスト」についての話は、後日あらためて回を設けます。)
今回は、大学を受験するにあたって、どのような試験があるか、その全体像を話したいと思います。まず、大きく分けて大学入試は3つに分けることができます。
『一般選抜』
『学校推薦型選抜』
『総合型選抜』
ですね。それでは一つずつ説明していこうと思います。
▶『一般選抜』
ざっくり言うと、通常みなさんが思い描く、試験を受けて点数によって合否を決める試験のことだと思っていただければと思います。国・公・私立大学の違いや各大学によって、試験の方法、回数、科目、難易度などが異なります。
▶『学校推薦型選抜』
こちらは、自分の通う高校の校長先生の推薦を受けないと出願することができません。また、多くの大学で「合格した場合、必ず入学する」専願制を取っています。(最近は他大学との併願が可能な併願制も増えてきています)
『学校推薦型選抜』には色々なタイプがありますが、大きく分けると「公募制」と「指定校制」に分けることができます。
大学の出願条件をクリアし、校長先生の推薦があれば受けることができます。
大学側が高校を指定し、校内で選ばれた生徒が校長先生の推薦を受けて受験することができます。
▶『総合型選抜』
大学が求める学生像(アドミッション・ポリシー)に合う学生を入学させることを目的に実施される選抜方式です。なので、「この大学で学びたい」という強い熱意や大学の理念・教育の理解度なども重視され、「専願制」を取っている大学が多いです。学力試験だけではなく、面接、小論文や書類審査、自己PRなどで、受験生の個性や適性、意欲など総合的な人物評価を行います。プレゼンテーションやグループディスカッションを取り入れている大学もあります。受験生自身が作成して提出する書類が多いことも特徴です。
ここまで書くと、「共通テスト」はどれに含まれるの?と思った方もいるかもしれません。「共通テスト」は、大学入試センターが作成する、多くの学生が一律に受験する入試試験であり、国公立大学の一般選抜受験者は原則一次試験で共通テストを受けます。国公私立大学の一般選抜で受験することが多いですが、学校推薦型選抜、総合型選抜でも試験に使用する場合もあるので、一概にどれに当てはまるかとは言えません。
ここまで複雑な試験制度をすごくざっくりと説明しました。
ぜひ、みなさんも自分の志望校にはどんな選抜方式があるのか、自分の高校は指定校に入っているのか、自分にはどの選抜方式があっているのか、などを調べて入試を有利に進めてください。
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※最後に、それぞれの選抜方式が以前の名称で言うと何に当てはまるかを書いておきます。もちろん内容は以前と全く同じではありません。
一般選抜(旧 一般入試)
学校推薦型選抜(旧 推薦入試)
総合型選抜(旧 AO入試)
共通テストは、旧センター試験です。