東大生の合格法
講師の東大生は、ハイレベルな学校をめざす高校生のロールモデルに最適です。東大生からの指導・アドバイスは生徒にとってよい刺激となり、モチベーションを保ちやすくなります。入塾を検討される方へ、まずは、東大生のサイト上のメッセージを通して、受験生が自身の未来に重ねられるロールモデルを見つけたり、気づきややる気につながれば、と思います。
私は高校二年の夏休みから約10か月間の間、アメリカの公立高校で語学留学をしました。その間、私は日本の高校は休学していたので、その翌年の夏休み後からまた2年生として日本の高校に通学しました。なので、私は英語が得意教科になりましたが、その他の教科をアメリカでは全く勉強していなかったので帰国後、英語以外はとても悲惨で国語に関しては学校の試験の成績が下から10番に入ることは何回もありました。そんな私がどのようなことに意識して勉強し、どのようにして東大に合格できたのかをご紹介します。
1. 目標を高く持つ
当時はあまり意識していなかったのですが、今振り返ってみて大事だったと思うのが「目標を高く持つこと」です。私は高校入学時から第一志望校は東京大学にしていました。これは決して私が自信に満ち溢れていたからではありません。三年生の後半まで模試の結果はE判定だったし、学校内の成績も特別よかったわけではありませんでしたが、特に進学したい大学もなかったし、やりたいことも特に決まっていなかったのでせっかくなら高い目標を持とうと思い、第一志望校を東京大学にしていました。高い目標を据えていたからこそ、当時は自分の成績に満足することはなく毎日の勉強に励められていたのだと今は思います。私の信念は特段固いわけでもなかったので、志望校を変えようかよく迷っていましたが、志望校を変えるのは一次試験後でも遅くはないと思い、貫き通しました。
皆さんの中で進路がはっきり決まっている人は多くないと思います。皆さんも「自分には無理だ」と思うような高い目標を掲げてみたらいかがでしょうか。
2. 学校での授業を主軸にする
私は学習塾にも通っておりましたが塾での授業はあくまで学校の授業を補完するものだと思って勉強していました。予習、授業、復習、予習…のサイクルを継続して行い、それでも理解できなかったものや苦手な分野を塾で学習していました。まだ三年生ではない人もこのサイクルを行えば、勉強する習慣が身につくと同時に基礎力も鍛えられると思います。今の実力等によっては予習が必要ない教科あるので自分に適した予習と復習のバランスを探してみると良いと思います。私は数学と英語の予習を重点的に行っていました。入試でも教科書の内容からしか出題されないので、学校での授業を侮らずに受けると良いと思います。
また、私は頻繁に学校の先生方に質問をさせていただきました。先生方は毎日大変ですが、生徒からの質問を迷惑がるような方はいないと思います。もちろん、わからないところがなくなるまで私たちにもどんどん質問してください!
3. 一つの問題集をやり込む
私は分からない問題が一つもなくなるまで、一つの問題集をひたすら繰り返していました。様々な問題集を買って、少しだけ手を付けているような人がよくいますが、それだとどうしても解く問題の分野が偏ってしまいます。一つの問題集に集中して取り組めば、満遍なくすべての分野を網羅できるので自分の苦手分野が判明するし、繰り返し苦手な問題を解くことで苦手の克服につながるし、何よりも問題集を一つすべて解ききったことで達成感も得られて、モチベーションアップにも繋がります。ただ、その分、取り組む問題集を慎重に選ぶ必要があります。ネットで口コミを見るだけではなくて、自分で書店に行って実物を手に取ってみたり、友達や先生にその問題集について聞いてみたりしてじっくり吟味したほうが良いと思います。学校で配られるものは先生方がじっくり吟味してくださったものだと思うので、最初はそれをやり込んだら良いと思います。
以上の三点は私が受験勉強の際に重要だと思うことや意識していたことです。自分に適する勉強方法は人それぞれだと思うので、他の方の方法や意見も聞いて自分に合う方法を模索してください。私の方法が少しでも皆さんのお役に立てれば嬉しいです。
下崎凜人
私は、基礎的な問題を確実に解答できるようにすることと、得意分野を伸ばすよりも苦手分野を無くすこと、体調管理をすることを意識して受験勉強に取り組むことにより、東大に合格しました。
1. 基礎の復習を行う
まず、どの教科においても、基本的な問題を絶対に解けるようになることが重要です。それは、基本的な事項は簡単な問題だけではなく、難しい問題を解くためにも必要だからです。例えば数学の1つの大問の中で、小問(3)を解くために小問(1)の答えを用いるように、難しい問題は複数の簡単な問題の組み合わせであることが多いです。そのため、東大入試のような難しい問題に取り組む際には、基本的な事項をどれだけ応用することができるかが鍵となります。
そのため、私は高校2年生の時に高校1年生で学習する内容の復習を行いました。当時は、難しい問題を積極的に解きたいのに、こんなに簡単なことをやっていては、他の受験生に置いて行かれてしまうのではないかと不安に駆られました。しかし、実際に高校1年生の内容を復習していると、実は理解できていなかったことがたくさんあったことが判明しました。そして、一見遠回りに見えた基本事項の復習は、その後に難しい問題を解く際の大きな助けになりました。そのため、いつからでも遅くはないので、高校1、2年生の内容や、教科書で習う基本的な内容を本当に全部習得できているのかを確かめることは大変良いことだと思っております。
2.得意分野よりも苦手分野に取り組む
また、私はテストや模試で点数が優れなかった教科や分野を重点的に勉強しました。それは、もともと高得点を取れている教科をさらに伸ばしても、そこからの成長は限られているからです。例えば、95点取れている教科を100点になるまで伸ばしても、追加で得られる点数は5点だけです。それに対して、苦手教科や苦手分野を克服することができれば、多くの点数を稼ぐことができます。もし、50点しか獲得できていなかった教科において、80点まで取れるようになれば、追加で30点分も多く取れるようになります。そのため、できない分野、難しく感じる内容を重点的に取り組むのは、得意分野の勉強をするよりも辛いですが、効率的に点数を伸ばすためには重要なことだと思い、苦手分野の対策をしました。
私は映像講義のE-XPERTを使用していたので、苦手だった数学の授業を繰り返し視聴し、理解が深まるように努めていました。入試では、1つの教科ができていても、最終的には複数の教科の試験の合計点で合否が分かれるため、総合点が1番伸びることを意識して何を勉強するべきか決めていました。
3.常に良好な体調を保つ
最後に、私は体調管理も重視していました。仮に体調が優れていないと、真剣に授業を受けることができなくなり、自宅学習も集中して取り組むことができません。
私は一時期、朝の4時まで勉強をさせられていました。最初の数日は、長時間勉強ができて一見良いように思われました。しかし、そのような生活習慣を続けていたら、授業で起きていられなくなり、内容についていけなくなることが出てきてしまいました。
眠い中で無理矢理勉強をするよりも、一旦寝て、頭をすっきりさせてから勉強を再開した方が、勉強内容が頭に入りやすいですし、思考力も改善します。そのため、いくら時間がないからといっても夜更かしはしないで、昼間に元気に勉強に集中できるようにしっかりと睡眠をとることはとても大切にしていました。そもそも、テストの直前に一夜漬けをする必要がないように、数週間前から計画を立てて勉強をしていました。
以上の3点に気を付けることによって、私は東大合格者がほとんどいない高校から東大に合格することができました。受験生のみなさんも、入試の総合点を伸ばすことを目標にして、自分に合った勉強のやり方を探してみてください。
渡邊綾香