皆さん、こんにちは!
t-Live駒場本部校塾長の加藤洋一です。
今回は「コーチングを受けると成績が上がる理由」 についてお話ししますね。
コーチングを受けると必ず成績が上がるのか・・・もちろん「必ず」ではありません。しかし、プロの教育コーチとしての私の個人的な経験では、成績を上げられなかったということはほとんどありません 。むしろ、必ず上がるという実感の方が強いのです。
「なぜコーチングで成績が上がるのか」ということについて、できる限りわかりやすく伝えていきますね。
まず、コーチングとは「育てる」ことです。それに対してティーチングは「教える」ことです。この2つが合わさって「教育」となります。ですから、「教」も「育」もどちらも必要です。
次に、「教」と「育」の効果の違いについてですが、勉強でもスポーツでも初心者であれば大抵の場合やる気が十分にありますので、教えたことをどんどん吸収します。ここでは「教」が効果的です。
しかし、ある程度のレベルに達すると、「教」の限界がきます。教えても伸びなくなってきます。教えることではどうすることもできない領域に入っているからです。
教えて伸びるのは3観点評価でいうところの「知識・技能」までです。
教えることではどうすることもできない領域とは「思考力・判断力・表現力」と「学びに向かう力・人間性」です。この領域は「経験を重ねる」ことが不可欠です。試行錯誤や失敗、挫折といった経験も必要なのです。成功体験のみが成長に繋がるわけではありません。自分自身で選択と決定をし、その結果が良くても悪くても真摯に受け止め、理想の自分を目指して前に進んで行くことが大切なのです。それを教えることはできないのです。だから寄り添い「育てる」こと、つまり「コーチング」が必要になってくるのです。
「コーチング」はその人自身が描いている理想の生き方やあり方と向き合う、内面に対するアプローチです。「コーチング」は内面から外に向かっていく流れを引き出していくので、自発的であったり主体的であったり、「自分から動く」という行為が中心となります。自分から勉強する人ほど成績がいいことは容易に想像できますよね。
それに対して「ティーチング」は外部から刺激を与えるというアプローチなので、心の中に違和感や拒否反応が起こると通用しなくなるのです。また、本人が自ら経験して得たものではないので、暗記中心で十分に理解していないということが起こりがちです。「あんなに教えたのに点数が上がらない」と嘆く先生や親御さんがいますが、それは「ティーチング」の限界なのであって、生徒や子どもに能力が無いということではないのです。
このように「ティーチング」は外から刺激を与える行為であるのに対し、「コーチング」は内面からの成長を引き出していくという違いがあるのです。だから教えてできることの限界を超えることができるのです。
それが、コーチングを受けると成績が上がる理由なのです。